[Love] 
作:Pink/画:ジャック




「ねぇ、愛してる?」

貴女はいつもそう聞く。

僕は変わらず愛しているつもり…

僕にとって貴女はなくてはならない存在で、いつまでも一緒にいたい。

彼女の為ならどんな苦労だって平気なはずだ。

でも、口にできる"愛"って何か少し違う気がする。

だからなかなか「愛してる」と言えない。

本当は口にしたり形にしたりなんてしてはならない…

何か神聖な物のような気がしている。


「愛してる」

きっと現在この瞬間も世界中で誰かが囁いてる。

本当の愛とはどんなものなのだろう?

アガペー、エロス…過去の偉大な哲学者達も悩んできた問題…

親子の愛、兄弟愛、神への愛、友人への愛。

色や形はさまざまでも、それは誰かの胸の中にあり

誰かの為に表現されている。

素直な気持ちで表現したら、照れることも恥ずかしがる事も

神聖な物を汚しているような罪悪感もないのかな?


「愛してる」

でも、お互い気付かないうちにそれが当たり前になって

おざなりな台詞の中に沈んでしまうのは

あまりにも失礼な気がする。

だからいつも新鮮な気分で貴女を見つめていたいと思う。

一緒に食事をしたり、冗談を言って笑ったり、小さな事で喧嘩したり…

ちゃんと貴女を見て理解していきたい。

だからいつかは貴女に言えたらいいな。


                          




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